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元秘書が語る『ボスの知らない秘書』感想:ちょっとの共感と学びが詰まった一冊

セルフラブ

仕事の合間に、ふと目についた漫画『ボスの知らない秘書』。


タイトルを見た瞬間、「ん?ちょっと気になるかも」と思いました。


なぜなら、秘書という仕事を経験してきた私にとって、
“ボスの知らない秘書”という言葉には、どこかくすぐられる響きがあったからです。

秘書の仕事は、表に出ないところでの気配りや先回りが命。


それを漫画でどんなふうに描いているのだろう?と、興味をそそられて手に取ってみました。

そこでこの記事では、
『ボスの知らない秘書』を、秘書経験者ならではの目線でレビューします!

学びと気づきはもちろんのこと、フィクションならではの刺激もある作品です。

秘書仕事の異世界物語として、秘書の方の気分転換の一冊になると嬉しいです😊

『ボスの知らない秘書』ってどんな作品?


物語の主軸は、やり手でプレイボーイのボス・ガブリエルと、その傍で静かに的確に支える秘書・ローズのラブロマンス。

ガブリエルに密かな思いを抱きながら、日々振り回されるローズ。
しかし、長期休暇をキッカケにガブリエルとの決別を決意することから物語は始まります。
そして、この決別宣言で、ガブリエルのローズに対する想いに変化が現れ、、、

つまり、「ボスの知らない秘書🟰ボスの知らない秘書の女性としての魅力」でした笑

残念ながら、求めていた「ボスの知らない所で動く気配り秘書の話」ではなかったのです笑

肩透かしはありましたが、


秘書として働くローズのさりげない一つひとつの行動に、

「あぁ、わかる……!」と共感する場面がありましたので、ご紹介します。

それは、こんなシーンです。

  • 本音を隠しながらもボスの業務がスムーズになるように冷静に意見する
  • 先回りで業務を進めておく

ネタバレは避けますが、私が特に印象的だったのは、
ローズがボスのスケジュール調整で苦労するシーンです。

急な当日の予定変更で、ボスの体調を鑑みながらどうにか調整しようと奮闘する姿は、まさに「あるある!」でした。

また、ボスの好みや癖を細かく把握して、先回りして準備していることが端々のセリフから伝わり、秘書ならではの気配りが表現されていて学びになります。

“言われる前に動く”という究極の思いやり

この漫画の中で私が一番共感したのは、「ボスが言い出す前に、もう準備ができている」というローズの仕事ぶり。


これはまさに、秘書としての醍醐味でもあり、難しさでもあります。

たとえば、

  • 会議の前に必要そうな資料を先に用意しておく
  • 出張の予定が入りそうなら、行き先の天気をチェックしておく
  • ボスの好みや癖を知り、言葉にしなくても快適に動けるように整える

それは“察する力”でもあり、“寄り添う力”でもあるのです。

秘書は“縁の下の力持ち”ではなく、“チームの潤滑油”

もう一つ印象的だったのは、ローズが自分の立ち位置をわきまえつつも、きちんと意見を伝える場面。


秘書というと「控えめで裏方の仕事」と思われがちですが、実はボスとチームをつなぐ要でもあるんですよね。

チームが言いづらい上司にとって耳の痛い意見をやんわりと伝える、チーム全体がスムーズに動くように気を配る――。


この漫画では、そうした“潤滑油としての秘書の在り方”が描かれています。

私自身、仕事をしていたころは「見えないところで誰かを支える」ことに大きな喜びを感じていました。


その反面、「誰にも気づかれないまま終わる仕事」に孤独を覚えたこともあります。


だからこそ、漫画ではさらっと描かれているローズの静かな努力を、ついつい贔屓目で感じ取ってしまうんだと思います。

現実の秘書業務との違いも、また面白い

もちろん、漫画なのでドラマチックな展開もあります。


たとえば、ローズが完璧すぎて後任や臨時の秘書がどんどん解雇されてて
「本当にこんな人いるの?」と思う場面も。


でも、理想的な姿を描いているからこそ、読者として「こうありたい」と刺激を受ける部分もあるのではないでしょうか。

現実の秘書業務は、もっと地味で細やか。


資料作成やスケジュール調整、来客対応など、粛々とした日々の積み重ねです。


けれど、その中に確かにある「信頼関係の積み重ね」が、この漫画にはちゃんと描かれている。

そこが、単なる“職業もの”で終わらない深みになっています。

ボスと秘書の信頼関係が生まれる瞬間

漫画の序盤、ローズの長期休暇をキッカケに、ボスが彼女の類まれな能力に気づくシーンがあります。


「僕がいかに君に頼っていたかよくわかった 僕の秘書は君以外には考えられない」と。


その一言が、私にはものすごく響きました。

秘書にとって、信頼関係が築けた瞬間ほど、嬉しいことはありません。


それは長い時間と信頼の積み重ねの結果であり、“相手を思いやる力”の結晶でもあります。

ローズのように、どんなときも冷静に、相手の立場で考えられる人。


そんな人が増えたら、きっと職場はもっと穏やかで、あたたかい場所になるのでは――と感じました。

読後に感じた“癒し”と“自分へのメッセージ”

仕事漫画って、どうしても「努力」「成長」「成果」などのキーワードが並びがちですが、
『ボスの知らない秘書』は、ラブロマンスなので、そこに“恋の癒し”と”恋の彩り”の要素があるんです。

それは、頑張りすぎている人の心を少しほぐしてくれるような描写。


たとえば、ローズが一人になったときに見せる素の表情や、ほんの一言の独り言。


「私もそんなふうに、時には自分本位で動いてもいいんだな」と思わせてくれました。

私のブログではいつも「効率よく秘書業をこなして、自分の癒し時間を作る」ことをテーマにしています。


この作品は、秘書の立ち居振る舞いを学べながら、異世界秘書のラブロマンスを見て、リフレッシュすることができる漫画です。

まさに“働く人の学びと癒しの漫画”。


秘書に限らず、誰かのために頑張っているすべての人に、刺激的なリフレッシュを与えてくれます。

秘書を目指す方へのメッセージ

これから秘書を目指す方に伝えたいのは、
「完璧じゃなくても、思いやりを持って動くことが一番大切」ということ。

(思いやりすぎると、ローズの様にボスに好意を持たれるのかもしれませんね笑 そこはどうぞあなたが求める距離感で突き進んでください)

漫画のローズのように、最初からすべてができる人はいません。


でも、相手のことを考えて、少し先を見て行動できるようになる――その積み重ねが、信頼を生み出します。

『ボスの知らない秘書』は、そのプロセスの美しさが少し描かれた作品だと思います。


だからこそ、これから秘書を目指す方にも、ちょっと休憩したい時に読んでほしい一冊です。

おわりに:見えない努力を、見てくれる物語

仕事というのは、結果よりも「どう向き合ったか」によって、自分の中に残るものが変わると思います。


この漫画を読み終えて感じたのは、「見えない努力は、必ず誰かが見ている」ということ。


たとえボスに伝わっていなくても、チームや、そして自分自身がその努力を知っています。

「ボスの知らない秘書」というタイトルは、裏を返せば“ボスがまだ知らない魅力が秘書にはある”ということ。


この作品は、それをやさしく教えてくれる物語でした。

仕事に少し疲れた日、がんばりが空回りしている気がする日。


そんなときにそっとページを開けば、「今日も丁寧に働こう」と前を向ける。


私にとってこの漫画は、まさに“癒し時間の本棚”に加えたい一冊になりました。

忙しい日々の中でも、
心のどこかに“静かな気配り”と”自分”を持てるように。


そんな気持ちを思い出させてくれる『ボスの知らない秘書』。


これからも、私の癒し時間の相棒として、そっと傍に置いておこうと思います。

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